飯山市議会の令和4年12月定例会が、令和4年12月20日に開催された。市内の議員による一般質問が行われ、江沢市長がその内容に回答した。特に市長の政治姿勢や人口問題、観光振興についての議論が活気を見せた。
まず、市長の政治姿勢に関する質問に対し、江沢市長は、自身の考え方が全てにおいて正しいという姿勢に陥ってはいけないと述べた。議員との建設的な話し合いを重視し、さまざまな意見を受け入れる重要性を強調した。市政の発展や市民のための活動が大切だとも述べ、市のリーダーとして協力の精神を大切にしたいと意気込みを見せた。
続いて、人口問題についても問われ、江沢市長は、 「人口減少は厳しい現実であり、特に飯山市の転入超過率が前年よりも低下している状況を真摯に受け止めている」と語った。人口減少対策は総合的な施策が必要だとして、教育や福祉、雇用機会の充実が重要だと強調した。さらに、新しい住宅街の開発や地域での交流促進を進める考えを述べた。
観光振興策も焦点となった。江沢市長は、飯山が持つ観光資源を活用し、新幹線の利便性を最大限に生かす戦略を掲げた。また、市長は「信越自然郷」のプロモーションを強化する方針を示し、地域経済の活性化に向けた具体策についても言及した。
この議会では、ホテルの補助金についてや新しい副市長に関する話題も出され、全体的に市の施策に関する市議と市長との活発な意見交換が見られた。福祉や出産支援、地域貢献活動の強化も確認され、今後の具体的なアクションに期待が寄せられている。市民の声を踏まえ、トータルな街づくりに向けた市のスタンスが、いかに現実のニーズに応えて進化していくかが注目されている。