令和3年9月飯山市議会定例会が開催された。
議会では、3つの重要な議案が一括で提案された。まず、足立正則市長が令和3年度飯山市一般会計補正予算(第7号)に関して説明した。主な内容は、8月の大雨による災害復旧や新型コロナウイルス感染症に関連する経費の追加である。具体的には、排水ポンプ運転費490万円、避難所備蓄物資補充210万円、農地復旧610万円、職員の時間外勤務手当800万円を含む。さらに、商工費として事業者向けの給付金2,300万円、教育費では小中学校の修学旅行キャンセル代への補助170万円を設定した。
次に、議案第113号「工事請負契約の締結」について提案された。これは飯山駅周辺の雨水排水ポンプ場の機械設備更新工事に関する契約締結である。
また、議案第114号では旧老人ホーム千曲荘の無償譲渡が提案された。これにより、廃止された建物を地域活性化に活用し、雇用創出を図る。足立市長は、この無償譲渡が市民の生活に貢献することを強調した。
その後、一般質問が行われ、飯田健一議員が地域おこし協力隊制度の重要性を訴えた。北爪英紀総務部長は、隊員が地域に滞在し課題解決に取り組むことが進められていると応答した。議員からは協力隊による地域振興や、地域密着型活動の重要性が改めて指摘された。
小林喜美治議員も一般質問を行い、コロナ禍の影響についての見解を求めた。足立市長は、現在市内での検査体制が整っていることや、ワクチン接種について国の動向を注視しつつ進めていくことを明言した。また、感染防止策とともに、地域住民への支援体制も強化する方針を示した。
さらに小林議員は、令和2年度の決算についても言及し、コロナの影響下でも安定した財政を維持するための施策を求めた。この点について、北爪総務部長が充当可能財源の増加について詳しく説明した。最終的に、市は市民に正しい財政情報を発信していく必要性を確認した。
今後も、これらの議案や市の施策が地域に与える影響について注意深く見守る必要がある。特に補正予算の使途や地域おこしへの取り組みには今後も期待が寄せられている。