令和6年6月10日より、飯山市議会定例会が始まり、多くの議案が審議される。
特に注目されるのは、令和6年度飯山市一般会計補正予算である。この補正予算案は、総額3億9,503万5,000円の増額となり、主に高齢者の新型コロナワクチン接種に関する経費や、がん検診促進予算が盛り込まれた。江沢岸生市長は、「当市の財政基盤を維持するために非常に重要な議案であり、議会のご理解を賜りたい」と述べた。
また、令和6年度飯山市国民健康保険特別会計補正予算についても同様に、マイナンバーカードの導入に伴う経費を計上。第49号として上程されるこの補正予算は、健診受診者の利便性向上を図る狙いがあるという。
さらに、介護保険特別会計の補正予算も上程された。令和6年度飯山市介護保険特別会計補正予算(第1号)では、介護報酬の改定に伴う財源確保が主要テーマとなり、今後の市民への影響が懸念される。市の施策は幸いにも利用者増に結びつくことが見込まれており、長期的な視点で成長する方向性が求められている。
会期は6月28日までで、財政関連の議案の他にも条例改正や専決処分の承認要求が含まれ、多岐にわたる議論が予想される。特に、最近の能登半島地震や、農林水産業の振興が兼ねて話題に上がっており、こうしたトピックが今後の議会でどう展開していくのかが注目される。市長はまた、「災害時の対応や市民の福祉向上が求められている現状を重視し、積極的に施策を推進していくことが必要」と強調した。
今後の議会における審議は、議会運営委員長である佐藤正夫氏を中心に、運営が進められていくことになる。議会は、地域住民の冷静な参加と意見が進展することで、地元の実情に基づいた政策が実現されることを期待している。