令和4年9月9日、飯山市議会第382回定例会が開催された。
この会議では、いくつかの重要な議題が取り上げられ、新型コロナウイルス感染症に対する市の取り組みや物価高騰への対応策などが議論された。特に、議案第108号にある「工事請負契約の締結について」は、道の駅の拡張整備事業を見据えており、足立正則市長が提案した内容が注目を集めた。
足立市長は、「工事請負契約の締結については、プロジェクトの進行に非常に重要であり、市としても適切な議決を求めている。」と述べ、議員たちに慎重な審議を求めた。今回の整備事業は、道の駅拡張に向けたもので、経済発展に寄与することが期待されている。
一般質問でも、渡辺美智子議員が新型コロナウイルス感染症対策について言及した。彼女は市内の累計感染者数に触れ、「年齢別や性別のデータも公表してほしい」と要望した。鈴木靖史総務部長は、「感染者情報は県によって集計されており、男女比は536人対594人で、年代別では70歳代が少ない傾向にある」と応じた。
物価高騰支援に関する議論も活発で、松本淳一議員は「物価高騰が市民生活に与える影響を考慮し、具体的な支援策を検討する必要がある。」と提言した。市の民生課は、灯油代の補助金や水道料金の減免などを通じて、この課題に取り組んでいる方針を示した。
また、子育て支援や学校給食に関する意見も交わされており、特に学校給食の質向上が提案された。松本議員は、「給食に地域の食材を使うことで、子どもたちの食育にも寄与することができる。」と強調した。
市長は「地域食材の利用促進は、未来の世代に対する大切な投資であり、今後も取り組んでいく」と述べ、児童・生徒の健康や教育環境の充実に努める姿勢を示した。今後の飯山市の施策が、市民生活の向上に寄与することが期待される。