飯山市議会の令和4年6月定例会が開催され、各議員が多岐にわたる一般質問を行った。特に注目されたのは、キャッシュレス化の推進についての議論である。
この質問の発端は、吉越利明議員の発言であり、彼はキャッシュレス化が経済活性化に向けて欠かせないと強調した。吉越議員は、過去の質問でもデジタル化の重要性を指摘しており、市民や企業がこの流れを促進している現状を説明した。加えて、キャッシュレス決済の国の取り組みについて鈴木靖史総務部長が答弁した。彼は、国が消費者の利便性を高め、事業者の生産性向上を図るためにキャッシュレス化を推進していると述べた。
鈴木総務部長は、キャッシュレス決済の導入状況を示し、市内の宿泊施設でおおむね50%、飲食店で約30%がキャッシュレス決済に対応していると説明した。しかし、台風や新型コロナウイルスの影響で対応が進んでいないとの見解も示された。さらに、行政窓口でのキャッシュレス化の現状について質問があり、納付書に印刷されたバーコードを用いて納付が可能であると答弁した。
次に観光振興に関する話題が取り上げられた。吉越議員が、アクティビティ拠点施設整備に関する覚書を締結した背景と期待される効果について質問すると、丸山和幸経済部長が答えた。彼は、具体的な観光業の発展に向けて、株式会社モンベルとの連携が重要であると述べた。
最後に、地域の安心・安全に対する質問も行われた。吉越議員は消防団の人員減少についての危機感を表し、ボランティアの重要性を訴えつつ、市の支援が必要であることを強調した。このように、一連の質問の中で、飯山市が直面する現実的な問題と、それに対する行政の取り組みが洗い出された。