令和2年6月、飯山市議会は第372回定例会を開催した。
会議では、議員全員の出席が確認され、市長足立正則氏が挨拶を行った。特に新型コロナウイルス感染症に関する施策について触れ、感染拡大防止に向けた市民の協力に感謝の意を示した。また、事業者への支援策の拡充についても言及され、追加の補正予算案が上程されることとなった。
この定例会では、特に補正予算案と関連する条例改正が重要なテーマとして議論された。議案第52号では、一般会計補正予算の詳細について説明され、債務負担行為の見直しや予算総額の増額が提案された。特に、新型コロナ関連として、市民や事業者への給付金が重要視されていることが明らかになった。足立市長は、「新型コロナウイルスの影響で、市内の経済活動には甚大な影響が出ている」と強調し、さらなる支援を約束した。
次に、議案第53号及び第54号では、公共下水道事業特別会計の補正予算と国民健康保険特別会計に関する提案が行われた。これらは、災害復旧及び新型コロナウイルスの影響を考慮した施策であり、この状況下における市の取り組みが反映されている。特に、被介護者へのサービス改定や生活困窮者への支援が焦点となり、市民からの関心を集めていた。
また、議案第57号から第60号にかけては、税条例や手数料徴収に関する改正も提案され、住民基本台帳や国民健康保険の制度改正が市民に及ぼす影響についても説明がなされた。議員からはそれぞれの条例改正についての質疑があり、開かれた議論が展開されたことが特徴的であった。
最後に、市長は移住定住促進策についても言及した。近年、移住者の受入れが進み、特に20代から30代の若者世代の増加が確認されている。市としては、移住促進住宅や補助事業の拡充を通じて、若者の定住をさらに進めていく方針が示された。これにより、地域の活性化が期待される。
今回の定例会では、新型コロナウイルスの影響とそれに対応するための様々な補正予算が中心的な議題であり、市の責任ある運営と市民支援の重要性が再確認されたと考えられる。