飯山市議会の令和元年6月定例会が19日に開催され、議員たちはさまざまな問題について質問を行った。
特に注目されたのは、西澤一彦議員による市役所の機構改革に関する質問であった。市長の足立正則氏は、市が直面する少子高齢化や人口減少を背景にした新たな施策が必要であると強調した。この改革により設置される事業戦略室と公民連携推進室は、地域社会を持続可能なものにするための重要な役割を果たすという。
経済面では、風しん対策が焦点となった。西澤議員は、特に妊婦への影響を指摘し、飯山市での風しんの発生状況や今後の対策について質問した。民生部長の北爪英紀氏は、抗体検査を通じて風しんの免疫力を向上させる取り組みを進めていると述べ、必要な案内を行うことを強調した。
また、道徳教育についても議論がなされた。教育長の長瀬哲氏は、日本の道徳教育が人間形成において重要な要素であることを答弁し、教育方針を深化させていく必要があると述べた。特に地域の歴史や文化を学ぶことの重要性に言及し、教育現場において積極的に取り入れるべきだと強調した。
最後に、観光振興に関しては、観光局の取組みや新たな施策が報告された。経済部長の出澤俊明氏は、千曲川周辺の観光地を結ぶ「かわまちづくり計画」が進行中であることを明かし、新たな観光资产を整備し、地域経済の健全な発展を目指す意向を示した。新たな観光ルートの形成や地域の資源を最大限に活用した施策が求められる。