令和3年3月10日、かすみがうら市議会は定例会を開き、一般質問が行われた。
この日の議題には、入札制度の改善、新型コロナウイルス感染症防止対策、雪入山及び浅間山周辺のハイキングコースに関する問題などが含まれている。特に佐藤文雄議員は入札制度の問題に焦点を当て、近年の入札結果について懸念を示した。
佐藤議員は「入札結果を分析すると、落札率が95%を超える案件が増えており、これは談合の疑念を抱かせる」と指摘した。続けて、予定価格の事前公表の弊害として、落札率が高い物件が多いため、事後公表に切り替えるべきだとの意見を述べた。これに対し、総務部長の木村俊夫氏は「事後公表については検討中であり、より良い方法の確立を目指す」と答弁した。
新型コロナウイルス感染症に関しては、川村成二議員が、県内の感染状況をふまえ、特に高齢者や福祉施設での徹底したPCR検査の拡充が必要と述べた。保健福祉部長の君山悟氏は、高齢者施設の職員に関してPCR検査を実施していると説明した。
また、川村議員は、自由に自然を享受できる環境作りについても触れ、雪入山と浅間山の保護策に関して質問した。都市産業部長の鈴木芳明氏は、「環境保護活動に市民ボランティアとの連携が重要であり、三ツ石森林公園のナラ枯れ問題についても随時確認し、対応を行う」と強調した。
さらに、川村議員は、かすみがうら市のホームページ及び広報誌のリニューアルについても質問を投げかけた。市長公室長の小松塚隆雄氏は「誰もが利用しやすいことを目的にリニューアルを行い、情報アクセスの向上につながるよう尽力した」とし、具体的な改善点を述べた。従来よりバリアフリー化を進め、高齢者や障害者の利用促進を図ったと説明した。
一連の議論を通じ、市では市民の声を重んじつつ、より透明性のある入札制度や新たなデジタル環境の整備を進めていく必要性が強調された。これからの議会の動向には注目が集まっている。