令和6年3月4日、かすみがうら市議会において、重要な議題が多く取り上げられた。特に注目すべきは、特定外来生物の駆除や地域観光の促進についての質疑応答であり、地域の環境問題と観光振興への取り組みが強調された。
鈴木貞行議員は、「ナガエツルノゲイトウ」の駆除について質問した。この植物は、茨城県内で猛繁殖しており、農業への影響が懸念される。市民部長の根本和幸氏は、ナガエツルノゲイトウの生態や駆除活動の現状について説明し、完全駆除は困難であると述べつつ啓発活動を続けていく方針を示した。
続いて、鈴木議員は「インバウンドに向けた霞ヶ浦ガストロノミーツーリズム造成事業」についても言及した。産業経済部長の松延孝之氏によると、この事業は地域の食文化を観光資源として活用するもので、古民家の改修や新たな宿泊施設の整備が計画されている。これにより、地域の稼ぐ力を向上させる狙いがあると強調された。
また、つくば霞ヶ浦りんりんロードに関連するトイレやサイクルサポートステーションの設置についても議論がなされた。鈴木貞行議員は、このロード沿いでの快適なサイクリング環境を求め、適切な施設の整備が重要であるとの見解を示した。
水道事業に関しては、佐藤文雄議員が広域化の推進について反対意見を述べ、無駄な水開発が進むリスクを指摘した。市長の宮嶋謙氏は、問題意識を持ちつつ、県の動向を見守る姿勢を示した。
国民健康保険税の均等割についても議論が交わされた。市民部長の根本和幸氏が制度の枠組み内での対応策を説明し、子育て支援が重要であるとの認識を示した。
加えて、保育行政については、民営化の方針が示され、質の高い保育環境の確保が求められたが、反対の声もあがるなど、慎重な運営が望まれる。
最後に、入札制度の改革についても、多くの質問が寄せられ、透明性の確保や公正な入札が強く求められる中で、部長の中泉栄一氏が取り組みの進展を報告した。