令和6年第1回土浦市議会定例会において、重要な議題が取り上げられ、特に一般質問と多様な議案が審議された。
一般質問では、滝田賢治議員が土浦市の農林水産業、特にれんこんの生産現状について言及した。市が生産量日本一を誇るれんこんの価格が他産地に比べて低い点に危惧を示し、出荷量や販路拡大に向けた施策強化を求めた。彼は「茨城県産のれんこんは約95%が東京市場に出荷されており、質の向上策とともにPR活動が不可欠」と強調した。
次に、議案第39号、38号と併せて各特別会計補正予算が提案され、経済対策や地域振興策の重要性が強調された。特に、令和5年度の補正予算が約23億円の追加であることから、多くの事業が影響を受ける見込みが示された。
また、議会中、議員内からは国民健康保険税や介護保険に関する質問が挙がり、家計への影響について懸念が示された。特に古沢喜幸議員は、国保の負担増が所得の少ない世帯に過大な影響を与えることを指摘し、「負担軽減策が求められる」と訴えた。
これらの意見に対し、安藤真理子市長は、「保険税の見直しについては慎重に行うが、長期的な安定性を求める」と明言した。一方で、議案第41号では特に介護サービス利用者の増加に伴い、介護保険料が引き上げられることにより、「令和6年度の利用者支払い負担は今後の重要な課題となる」とし、質の向上も求められるとした。
さらに、土浦市の魅力を高めるための観光施策についても質問が行われた。篠塚昌毅議員は、茨城県の観光キャンペーンにおける本市の役割について問い、新規企画の考慮を求めた。市公室長は、地域の観光資源を活用し、今後積極的に情報発信をしていく方針について述べた。
最後に、亀城公園の環境整備をテーマにした質問もあり、桜の木の現状と今後の管理計画が確認された。都市政策部長は、「樹木医による管理を行い、今後新たな植樹を進めることで、桜の名所としての品位を保つ」と意気込んだ。