令和6年第2回土浦市議会定例会が6月12日に開催され、様々な議題が上がった。
まず一般質問では、目黒英一議員が荒川沖駅の機能再編について質問した。
駅の西口及び東口の利便性向上を図るため、改修を検討していることが強調された。目黒氏は駅周辺の交通混雑や安全対策について懸念を表明し、改修の必要性を訴えた。
副市長の片山壮二氏は、今後の調査結果をもとに駅前広場の整備を行うことを約束した。安全対策についても、自転車の走行ルールの理解促進が必要とし、看板の設置などの対応策を考えると述べた。特に夜間の照明の問題についても点検を重ね、必要に応じて改善を進める方針だ。
孤独死ゼロ対策も議題に上がった。羽生元幸保健福祉部長は、高齢者の孤独死が増加している現状を受け、市の取り組みとして地域でのつながりを大切にし、相互支援の意識を高める施策の実施を報告した。
また、目黒議員は、地域住民の連携を強化するために、見守り活動をさらに充実させるべきと提案。その背景には、孤独死の防止や支援が必要な高齢者に対する共感と理解を深める思いがあった。
さらに、若者ケアラーの支援に関する取り組みも取り上げられ、真家達成こども未来部長は支援の体制を強化していくと説明した。
一方で、一般質問の中で、教育に関する話題もあった。平岡房子議員は、土浦市が支給する小学生ランドセルのリニューアルについて意見を述べ、デザインや重量の課題について市の対応を求めた。これに対して、教育長の入野浩美氏は、既存のランドセルの見直しを進めているとし、多様な選択肢の提供予定を示唆した。
このように、今回の定例会では、地域の交通の利便性や安全対策、高齢者の孤独死対策、教育における支援の充実といった幅広いテーマが議論された。議会は活発な議論を経て、今後の地域の発展に向けた方針をまとめていく体制を整えつつある。