令和2年7月14日、かすみがうら市議会第2回臨時会が開催され、令和2年度一般会計補正予算の審議が行われた。
この臨時会では、補正予算第6号が中心議題であり、特に新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策が強調された。市長の坪井透氏は「経済と生活の安全確保が急務」と述べ、教育環境の整備や中小企業支援施策における具体的な内容を説明した。
補正予算においては、総額245億1500万円の歳入歳出予算に6100万円の追加計上が予算化され、主な内容には、タブレットパソコンサポートのための補助金が含まれている。顕著な取り組みとして、教育用タブレット配布を行うことで、家庭学習も支援していく方針が示された。
また、佐藤文雄議員は、補正予算案に関する質疑から、特に市内の水道料金減免措置の必要性を訴え、他市における取り組みを引き合いに出し、地方行政における柔軟な支援策を求めた。市長公室長の小松塚隆雄氏は、こうした支援が難しい裏事情を説明しつつも、地域の実情を踏まえた適切な施策の実施を誓った。
千代田中学校区に関連する複数の工事請負契約案も上程された。教育設備の整備は重要な議題であり、議案第36号から第39号まで、一括で審議される形となった。議案第36号の建築工事契約においては、過去の入札で問題視される落札率の高さに対して、談合の疑念も生じており、佐藤議員はその点を強調し、透明性の確保を求めた。
中でも、議案第39号の厨房機器設備の取得について、一般的な落札率に比べて異常に高い数値が報告され、議員たちによって疑念が呈される結果となった。議員はこの運営に対して、透明性および競争性の確保の重要性が叫ばれたが、行政側は必要な手続きを経ていると強調。結果として、これらの議案はすべて可決された。
災害対策や感染症対応についても話題に上り、避難所での消耗品や感染防護具の配備の必要性が確認された。議会全体を通し、市民生活を支える施策が議論され、災害時における備えの強化が訴えられている。