令和5年9月6日に開かれたかすみがうら市議会第3回定例会では、様々な議題が討議された。
中でも、鈴木更司議員の「志士庫小学校跡地と戸沢公園の今後について」の質問が注目を集めた。鈴木議員は、志士庫地区の小学校跡地を地域コミュニティの拠点として活用する要望を市に伝える重要性を訴え、同様の施設の整備が必要であると強調した。また、戸沢公園運動広場についても、利用回数の減少や管理状態の悪化が問題視され、適切な運営方針の確立が求められた。
さらに、一般質問では、多文化共生を促進するための日本語案内表示の改善についても議論された。鈴木議員は、外国人登録者の増加に伴い、外国人が理解しやすい案内を設ける必要があると主張し、易しい日本語を併記することの重要性を指摘した。市は、地域住民と共に多様な文化に対応したインフラを整備する方針であると答弁した。
また、風返古墳群の整備問題も取り上げられ、道路環境の改善や駐車場の整備が求められた。観光名所としての古墳群の利便性向上を図るため、市は近隣道路の整備計画を検討しているとのことだ。
不法投棄対策についても、多くの意見が出され、監視カメラの増設やボランティア活動の促進が求められた。市民部長は、効果的な措置を講じる考えを示した。
さらに、久松公生議員による遊休農地の活用促進と自転車利用の推進に関する質問もあった。農業における後継者不足や経営効率の向上が求められる中、今後の施策に期待が寄せられている。
この他にも、根強い課題である帯状疱疹ワクチン接種に関する助成の必要性についても言及され、市は今後の制度化に向けて調査を進めるとのことだ。