令和3年9月2日、かすみがうら市議会は第3回定例会を開催した。
会議では、子ども達の生きる力の養成、通学路の安全、高齢者福祉と子育て支援、新型コロナウイルス感染症対策などが議題に上がった。議員らは重要なテーマについて熱心に質疑を行い、執行部はそれに対し具体的な答弁を行った。
最初の質疑では、小倉 博議員が本市の子ども達の生きる力の養成について質問した。特に、全国学力・学習状況調査(学力テスト)の結果から見た学力の低迷を懸念し、学力向上に向けた施策の見直しを求めた。教育長の大山 隆雄氏は、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年度実施が中止となったものの、全体的には基礎的な内容について良好な傾向が見られると答え、具体的な改善策についても言及した。
次に、通学路の安全について、再度小倉議員が質問。特に、下校時の交通安全に対する懸念を表明した。この質問に対しては、保健福祉部長の君山 悟氏が、市道や県道の安全対策を進める必要性を強調した。その中で、特に大型車両の多い県道53号線の歩道整備や通学路の安全点検の重要性が指摘され、改善策を模索する段取りが説明された。
また、佐藤 文雄議員が入札制度の改善や高齢者福祉と子育て支援について質問し、新型コロナウイルスの影響がある中での制度の見直しの必要性を訴えた。保健福祉部長は、高齢者へのエアコン助成や生理の貧困についての施策を、教育長は生理用品の設置を行っていることを報告した。
さらに、設楽 健夫議員が新型コロナウイルス感染症対策に関して質問したが、保健福祉部長は緊急事態宣言下における人流対策やワクチン接種の進行について説明した。その中で、小学校低学年のオンライン学習に関する心配も取り上げられ、多角的な対応が求められた。
このように、市議会では子どもや高齢者をはじめとする市民の生活全般にわたる多様な議題が議論された。特に、通学路や学力向上、さらに新型コロナウイルスに関連する課題については、今後の施策において特に注意が払われるべきであると感じさせる会議となった。