令和元年6月5日、かすみがうら市議会において第2回定例会が開催された。
議員からは様々な重要議題が提起され、その中でも特に市の交通政策と教育環境整備に関する問題が多く議論された。
来栖丈治議員は、乗合タクシーの廃止見送りに伴う市民の交通手段に関する質疑を行い、市の地域公共交通再編実施計画の見直しを求めた。市長坪井透氏は、新たな路線バスの運行準備について言及し、地域公共交通利用者のニーズに応じた持続可能な交通体系構築の必要性を強調した。また、来栖議員は、公共交通政策の課題として高齢者の移動対策の強化も必要であることを指摘し、特にタクシー利用券事業についての詳細な説明を聞いた。
教育環境整備に関する多くの意見も飛び交った。宮嶋謙議員は、他市に負けない教育環境の整備や公園整備の必要性、また農山村地域における生活難民対策についても言及した。教育長の大山隆雄氏は、教育スタッフの人事異動の多さが小中一貫教育推進に影響する懸念を示しつつ、県からの指導主事による支援体制が整っていることを強調した。また、宮嶋議員は公園の整備状況やその重要性に関し、市民が利用しやすい公園の拡充を求めた。
さらに、櫻井健一議員は、ふるさと納税制度を通じた財源確保の重要性や他自治体の成功事例を通じて本市も積極的に制度を活用することを提案。実際の寄附金の受け入れ状況と今後の施策について、より実効性ある募集活動が求められていることが確認された。
このように、議会では市の公共交通政策、教育環境の充実、及び地域振興のための施策が活発に話し合われ、活力あるまちづくりに向けた重要な一歩が進む中、さらに具体的な施策の実行が求められた。