令和3年12月1日、かすみがうら市議会の定例会において、地域に関わる重要な問題が議論された。
特に注目を集めたのが、宮嶋謙議員による「旧小学校区ごとのコミュニティ施設や避難所の確保」についての質問である。
宮嶋議員は、老朽化や廃校の進行により地域の拠点として機能する場所が失われており、住民の不安が高まっていると強調した。特に、志士庫地区ではかつての投票所が変更されるなど、コミュニティの空洞化が懸念されている。これには市の迅速な対応が求められるとして、旧志士庫小学校の活用を提案した。市としては、別の施設の利用を進める方針を示しているが、地域住民の声を重視し、今後の解決策を模索する必要がある。
さらに、川村成二議員は、「2050年カーボンニュートラルの実現に向けた本市の取り組み」について問うた。政府の方針に従い、本市も温室効果ガス排出量の削減に向けた取り組みを行っているが、川村議員はその現状について不安を示した。市民部長は、実施計画の進捗を説明し、削減目標の達成を目指す考えを示した。現在の課題として、異常気象との関連を含めた新たな取り組みが必要であると認識している。
また、一般廃棄物処理に関して、矢口龍人議員が行政の取り組みや業者との関係について厳しく追及した。これに対して市民部長は、過去のやり取りを元に適切に指導を行っていると答えたが、不透明な部分や不適切な決裁があったことが浮き彫りとなった。今後は、透明性の高い行政手続きを進め、住民の信頼を獲得するための改革が求められる。