令和元年第2回定例会において、かすみがうら市議会は、重要な議題を審議した。
初めに、一般質問が行われ、中根光男議員が現在の生活困窮者家庭に対する学習支援の強化を求めた。
彼は、生活困窮者自立支援法の改正に基づく新たな取り組みを強調し、具体的な対応策や現在の課題について尋ねた。保健福祉部長の寺田茂孝氏は、改正法に基づく子どもの学習支援事業が強化されたことを述べ、学習支援の対象を中学生から小学生へと拡大することへの前向きな検討を明らかにした。
次に、子育て世代包括支援センターの整備についても言及があった。議員は日本版ネウボラの取り組み状況を確認し、特に妊産婦への支援体制について質問した。これに関し、保健福祉部長は、センターの設置準備が進められていることを報告し、地域の実情に合った体制づくりを強調した。
さらに、新規就農者の支援策に関する議論も行われ、都市産業部長の鈴木芳明氏は、農業の担い手不足を受けた新規就農者の状況を詳細に説明した。特に、過去7年間で延べ20名の新規就農者が育成された背景には、農業の多様性が必要であるとの観点が示された。
最後に、デマンド型乗合タクシーの存続に関する請願も審議された。市は住民の移動手段としての重要性を認識し、システムの維持と拡充に努めていく考えを示した。これらのテーマは、住民からの関心も高く、今後の市の施策に大きな影響を与えることが期待される。
全体を通じて、本定例会では生活支援、子育て支援、農業振興といった具体的な議題が取り上げられ、かすみがうら市の発展に向けた意見交換が行われた。