令和5年6月20日、かすみがうら市議会第2回定例会が開かれた。
出席議員たちは、アジェンダに沿って様々な議案の審議を行う中で、重要な承認事項や議案について意見を交わした。
今回特に注目されるのは、「承認第3号」の専決処分事項である国民健康保険条例の改正である。この改正では賦課限度額が102万円から104万円に引き上げられることに関する賛否が繰り広げられた。
反対意見を述べたのは、佐藤文雄議員であり、彼は「低所得者に負担を強いる改正であり、生活に大きな影響を与える」と強調した。また、賦課限度額の引き上げは、年収159万円の世帯にも影響を及ぼす可能性があると指摘し、格差を広げ、不公平を助長する恐れがあるとの懸念を表明した。
続いて審議された「議案第34号」は、令和5年度の一般会計補正予算であり、2266万4000円が追加され、総額が187億752万2000円になることが報告された。市長の宮嶋謙氏は、これは台風による災害復旧に関わるものであると説明した。
また、「議案第6号」かすみがうら市長等の政治倫理条例の制定についても言及された。櫻井健一議員は、この条例の一部表記を修正する動議を提出し、市民にとってよりわかりやすい内容を求めた。
一方、請願第1号「介護保険制度の改善を求める請願書」については、継続審査となり、財政的な理由から実現が困難であるとの意見が相次いだ。委員会報告では、国の施策による行政側の負担増と給付削減の提案に反論があったが、実質的にはこの請願の趣旨が反映されなかった。
また、追加日程として議案第40号と議案第41号が審議され、消防団ポンプ自動車の取得に関する議案も重要なテーマとなった。総務部長は、消防団員113名全員が運転可能なオートマチック車両を取得することは、その活動にとって大きな利点であると述べた。この車両の調達については、セキュリティや効率性が考慮に入れられている。