令和2年9月2日、かすみがうら市議会第3回定例会が開催され、議員による一般質問が行われた。
初めに、宮嶋 謙議員はイノシシの農業への影響について取り上げた。彼は、最近のイノシシの被害が特に霞ヶ浦地区で急増していると指摘し、具体的な対策としての電気柵の設置促進や有害捕獲事業の強化を求めた。都市産業部長の鈴木 芳明氏は、今年度のイノシシによる被害が8月までに27件に達したと報告し、捕獲活動の拡大や農家への各種支援を行っていると説明した。かつての対策に加えて、さらなる早急な対応が求められている状況である。
続いて、久松 公生議員は新型コロナウイルスの影響下における小中学校の運営について質問。教育長の大山 隆雄氏は、学校における新しい生活様式導入を進め、授業の効率的実施に取り組んでいる旨を答弁した。また、観光関連事業の低迷についても触れ、必要な対策を講じていることが確認された。
川村 成二議員は、かすみがうら市の今後のあり方について質疑。市長の坪井 透氏は、持続可能な都市づくりを目指し、コンパクトシティの方針を述べ、住民参加の重要性を強調した。また、公共施設の管理に関して、今後の維持管理の方針や市民協力の意義について確認された。特に、新型コロナウイルスの影響で清掃活動が制約されている中で、公園管理の重要性が議論された。
他にも、宅地開発後の公園管理に関する見解や、デマンド型乗合タクシーの存在意義についての議論があり、今後の計画や施策についての意見が交わされた。コロナ禍の影響が各所に波及している中、議場では行政の柔軟な対応が求められている。