令和2年かすみがうら市議会第1回定例会が3月3日に開会され、特に施政方針演説と予算案が重要な議題として議論された。
市長の坪井透氏は施政方針演説において、地域資源の保全と活用、及び子育て支援の重要性を強調した。とりわけ、筑波山地域ジオパークを通じた地域の活動促進に言及し、「自然の恵みを享受できるまちづくり」をメインに進めると述べた。また、上水道事業と下水道事業の効率化に関する取り組みも明らかにした。
令和2年度の一般会計予算は192億9300万円で、前年に比べて7億5300万円の増加が見込まれる。坪井市長は、「市民、民間事業者、行政が一体となったまちづくり」を進め、SDGsの目標達成を目指すことの重要性を訴えた。
一方、施政方針に対する質問は3月9日に予定されており、議員たちは市長の方針に対してさまざまな意見を交換することが期待されている。この質問を通じて、施政方針に基づく具体的な施策と進捗に対して市議会との連携を深めることが目的だ。市民の声も反映されることが、今後の市政運営において求められるだろう。
他にも、地域活性化に向けた施策としてサイクリング観光の推進や、古民家を活用した地域ブランドの確立が挙げられた。驚くべきことに、関係者はこれらの取り組みが地域経済の発展につながることを期待している。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた中で、経済や雇用の安定が重要視されていることから、地方創生に向けた取り組みが強調された。
これに先立ち、文教厚生委員会の中根光男委員が行った視察研修報告も重要な要素となった。子育て支援に特化した施策や、環境問題に対する地域の取り組みに関する情報が市政運営に生かされることで、地方の状況に即した政策が実現されることが可能になるだろう。
今後の議会日程においては、各議案の審議も進行する見込みであり、市民の関心が高い内容については特に議論が活発になることが予想される。市議会は、引き続き市民に寄り添った政策の提案を行いながら、地域の活性化を目指して努力する。