開催された令和5年第4回かすみがうら市定例会において、重要な議案が次々と可決された。
特に、下稲吉中学校屋内運動場新築工事に係る調査特別委員会の設置については、議員からの強い要望を受けて議論が進められた。発議者の服部栄一市議は、事業の必要性が疑問視される中で、計画から契約・入札の手続に疑義があることを指摘する。「このような巨大事業においては、透明性と説明責任が求められる」とし、議会での丁寧な議論を求めた。
また、議案第62号から第75号までの一括審議も行われ、全会一致での可決が認められた。中でも注目されたのが、学校給食の無償化に関する請願であり、議会はこの施策が経済的負担軽減に寄与するとの認識を示した。文教厚生委員会の久松公生委員長は、「地元産の有機食材を使用した給食の充実も同時に求めるべきであり、子育て支援につながる」と意見を述べた。
さらに、令和5年度一般会計補正予算案においては、補助金や給付金の支給に加え、小中学校における給食無償化が強調された。市長の宮嶋謙氏は、「市外通学児童・生徒等への給食補助金を計上し、負担軽減に努める」との方針を述べている。
今回の会議では、多くの議員が参加し、積極的に意見を交わした。特に学校給食無償化に関する議論は活発であり、今後の施策に期待が寄せられている。
会議の最後に、農業委員会の新委員任命案が承認され、令和6年までの任期が設定された。これにより、地元農業の振興や地域の特産品の活用が期待される。