令和3年第1回定例会がかすみがうら市議会で開かれ、議員たちが様々な市政の重要課題について質問を行った。
多くの議員が関心を寄せたテーマの一つが、中心市街地における複合交流拠点整備に関するものである。矢口龍人議員が質問したところ、坪井透市長は、公共施設等マネジメント基本計画に沿った形での施設整備を検討していると述べた。整備に対し矢口議員は具体的な計画が少なく、迅速な対応を求める意図を示した。
中根光男議員からは、生活に困窮する市民への支援状況が質問された。君山悟保健福祉部長は、現在166件の新規相談を受けており、その中で48件が支援を通じて自立につながったと回答。一方で、制度の周知徹底が不足していることが課題として指摘された。
さらに設楽健夫議員は、新型コロナウイルス感染防止策についても触れ、福祉施設における衛生対策強化の必要性を訴えた。君山部長は、抗原定量検査を実施し、入所者や職員への体調管理を徹底すると述べた。
また、教育関連についても話題が挙がり、教育長の大山隆雄氏は、35人学級について議論を展開。国の方針に基づき、段階的にクラスの人数を減らしていくプランが進行中であることを強調した。ただ、教員不足の解決に向けた措置が求められているとした。
更には、新規就農者の育成についても質問があり、政府の支援策について鈴木芳明都市産業部長が答弁し、特にレンコンの栽培が盛んな地域であることを触れた。また、農業次世代人材投資事業による支援策も活用して新規就農者増加を目指す意向を示しました。
新型コロナウイルス感染症への対応や生活困窮者の支援、高校生の通学問題等、議員たちは市民の生活に直結する重要なテーマについて多くの意見を交わした。市はこれらに真摯に取り組み、透明性のある市政を行っていくことを表明している。