令和5年6月8日、かすみがうら市議会は第2回定例会を開き、複数の一般質問が行われた。
教育行政に関連して、小倉博議員は、保育所における子どもたちの成長の見守りや学力・体力から見た子どもたちの幸福度について質問した。保健福祉部長の幕内浩之氏は、保育所での教育理念や方針について説明し、コミュニケーション能力を育む重要性を強調した。また、学力調査の結果についても言及し、児童・生徒の自己肯定感が学力に影響を与えることを明らかにした。
地域防災力の強化については、櫻井健一議員が質問を行い、6月の大雨に伴う被害に触れ、市としての防災士の育成や自主防災組織の設立について議論が交わされた。総務部長の中泉栄一氏は、自主防災組織の現在の状況を報告し、全行政区に設立することが目標であると述べた。この目標に向け、積極的な働きかけを進める必要があると強調した。
地域力創造推進プロジェクトに関しては、塚本直樹議員が質問し、プロジェクトの概要と役割について問うた。産業経済部理事の高井淳氏は、地域力を向上させ地域活性化を目指す取り組みについて詳細を説明した。また、空き家問題に対するマッチングの取り組みも触れられ、地域資源を活用したビジネス創出の重要性が強調された。
ワーケーションプロジェクトに関しても同議員が質問し、経過や実績、令和5年度の予定について説明がなされた。このプロジェクトは、地域の新たな価値を創造することを目的としており、参加者のための多様なプログラムが計画されている。高井氏は、地域課題の解決に寄与すべく、企業との連携を深めていく意向を示した。
再質問の中で、どのように地域おこし協力隊が定住するかという点についても、サポート体制を確立し、地域に根差した活動を促進する姿勢が確認された。議会は、各議員の質問を通じて、市の重要な施策に対する関心の高さを示した。