令和4年12月の定例会では、様々な重要なテーマについて議論が行われた。
最初に行われたのは、通学バスの降車事件に対する教育委員会の対応についてである。矢口龍人議員がこの事件発生に関する教育委員会の初期対応を質した。事件は7月1日かすみがうら市内で発生し、保護者が3日後の4日に教育委員会に報告しながら、遅延した初期対応に対する厳しい意見が寄せられた。教育部長の坂本重男氏は、教育委員会の遅れた対応を反省し、更なる改善策に努めることを表明した。
次に、鈴木貞行議員からは過疎対策や霞ヶ浦南小学校のプールに関する問題が取り上げられた。鈴木議員は、過疎化問題の深刻さを訴える中で、特に霞ヶ浦地区の水温対策に対する期待を述べ、プールの改良提案を行った。教育部長の坂本氏は、プール授業における水温管理の工夫について説明し、今後も環境改善に取り組んでいく意向を示した。
吉村慎治議員は、TX(つくばエクスプレス)北部延伸計画に対する市の姿勢を問うた。彼は、延伸候補に挙がった自治体が積極的に誘致活動を行う中、かすみがうら市もその動きに参加するべきだと強調した。市の代表者は、県の動向を注視しつつ、緊密な連携を図る意向を示した。
議事が進む中で、観光協会の法人化問題も取り上げられた。市の観光資源を十分に生かすため、地域に特化した観光協会の独立法人化の必要性について議員が質問し、現行の市職員が中心とした運営方法では限界があることが認識された。