令和4年12月のかすみがうら市議会定例会が開催され、さまざまな問題が議論された。
主要な議題として義務教育の無償化が挙げられ、市長の宮嶋 謙氏が無償化の必要性を強調した。特に学校給食費の無償化については、日本国憲法第26条に基づく義務であり、他市町村の事例を引き合いに出して市の早急な対応が求められた。教育部長の坂本重男氏は給食費無償化実施の難しさを説明したが、引き続き給食の質向上に努める意向を示した。
議員からは、政治倫理条例の制定が話題に上がり、特に市長の倫理的な行動に関する期待が示された。市長公室長の横田 茂氏は河北市との連携が重要であるとし、透明性のある政治を目指す姿勢を強調した。これにより、議会には多くの意見が寄せられ、改正案が審査に持ち込まれることが決まった。
また、有害鳥獣捕獲や複合交流拠点施設整備に関しても議論が交わされた。設楽健夫議員は自らの経験を生かし、農業経営への支援を強く訴えた。特に農産物の高騰などが農家を直撃している現状を肌で感じ、行政による具体的支援の必要性を訴えたことが印象的だった。これを受けて、企業と農業の連携強化が今後の課題として挙がった。
さらには、観光資源の開発について、霞ヶ浦を生かした観光事業展開の可能性が検討された。市内観光地や産物を活用したプランが市民から提案され、その実行に向けた協議が進むことが期待されている。