令和5年6月7日に行われたかすみがうら市議会の定例会では、子育て支援や新型コロナウイルス感染症対策が主な議題として取り上げられた。
特に、子育て支援に関する質問が多く寄せられ、佐藤文雄議員は、学校給食の無償化について言及した。現在、小・中学校の給食費が無償化される自治体が増加している中で、かすみがうら市でもその検討が必要であると強調した。教育部長の坂本重男氏は、給食費の無償化について国からの補助金を活用して段階的に取り組む方針を示し、短期的には柔軟な対応を進めると述べた。
設楽健夫議員は、神立駅周辺の雨水排水路の整備について質問を行い、昨今の台風による浸水被害を踏まえ、迅速な整備が求められていると指摘した。上下水道部長の槌田浩幸氏は、現在進行中の調整池整備の効果を確認し、長期的な整備計画も重要であると発言した。
また、石澤正広議員からは、高齢者の見守りやごみ出し支援制度についての提案があり、地域住民の協力を得ることの重要性が再確認された。ボランティアによる支援制度も進めつつ、地域力を高めるための取り組みが求められている。
これらの提案は、子どもから高齢者まで、すべての市民が安心して暮らせるまちを目指す上で必要不可欠である。議会においては、これらの施策の実施が今後の重点事項として検討されることが期待されている。