令和5年6月12日にかすみがうら市議会で定例会が開催された。
会議では、久松公生議員の署名活動に関する疑念が取り上げられ、さまざまな意見が交わされた。
佐藤文雄議員が緊急質問を行い、筑波ハウスの跡地利用に関する署名をめぐり、署名の真偽について問うた。佐藤議員は「5,200名が署名したというが、その内訳が疑わしい」と指摘した。
これに対し、市長の宮嶋謙氏は、「要望書は複合交流拠点施設の整備を求めるもので、5,221筆の署名が集まった」と述べた。その背景には、市街地の将来に関心を寄せる市民の思いがあるとも語った。
さらに、署名の中に無効のものが含まれている可能性があるとの報告もあった。市長は「2,000筆以上が本人によらない署名だった」とも説明した。この発言に対し、佐藤議員は「明らかに違法行為ではないか」と懸念を示した。
調査特別委員会の設置が可決され、今後の調査が進むこととなった。発議者である矢口龍人議員は、「調査によって事実を明らかにし、市民の信頼回復を図る必要がある」と述べた。
この件に関する議論は、倫理的課題や法的問題にも波及の可能性があると指摘されている。市長は今後、必要に応じて法的手段を検討する意向を示し、問題の解決に向けた対応をする考えだ。