令和4年12月7日に実施されたかすみがうら市議会第4回定例会では、重要な議案が数多く審議された。
特に注目されたのは、かすみがうら市政治倫理条例の制定に関する議案である。議案に対する討論では、賛成と反対の意見が交わされ、櫻井繁行氏が反対の立場を強調した。その中で、単なる条例制定のタイミングについて疑問を示し、政府の高圧的な発言に対する懸念も述べた。
一方、賛成派からは、議会の透明性を高めるために必要であるとの意見が出された。設楽健夫氏は、政治倫理条例の必要性を訴え、地方自治法に基づく規制強化の重要性を指摘した。彼は、県南地域ではかすみがうら市だけがこの条例を持っていないことを強調し、早急な制定を求めた。
また、議案第67号については、令和4年度一般会計補正予算が全会一致で可決され、農家への支援が具体的に提案された。市長の宮嶋謙氏は、農業支援策が地域活性化につながることを期待している。
加えて、請願第4号に関しては、消費税インボイス制度の実施中止を求める意見書が全会一致で採択され、補正予算の支出に対する配慮が求められる。
最後に、この日は議会の最後の会議であり、宮嶋市長が議員たちの労をねぎらう中で、厳粛な雰囲気が漂った。議長の岡崎勉氏は、議会の協力のおかげで任期を無事終えることができると感謝の意を述べた。