令和5年9月8日、かすみがうら市議会第3回定例会が開催され、一般質問が行われた。議題として、婚活支援事業や学校給食、ヤングケアラーへの支援など、市民に密着した重要なテーマが取り上げられた。
最初に井出有史議員が、市民を対象とする婚活支援事業、具体的には婚活サポートセンターについて質問を行った。井出氏は少子化や人口減少の危機感を示し、結婚を希望する市民への支援が必要であると述べた。市民部長の根本和幸氏は、センターの設立からの実績や、登録者数の現状について触れ、さらなる支援策の充実が求められるとの回答を行った。特に、男女比の偏りや登録者数の減少が懸念として挙げられ、これに対する具体的な対策が重要であると強調された。
次に服部栄一議員が、市内小中学校の学校給食や有機農業の取組みについて質問した。学校給食を提供する際の食材選びについて、気候変動や安全性への配慮が重要であると指摘。教育部長の坂本重男氏は、安全な学校給食実現に向けた取組みとして、地元産の有機農産物の使用拡大を目指していると説明した。有機米の供給体制や、給食における有機食材の活用が進むことに期待が寄せられる。
さらに櫻井繁行議員は、千代田パーキングエリアスマートインターチェンジ整備事業について質問し、地域住民の交通安全や利便性向上に資する事業として期待が高まっていることを伝えた。地元説明会で意見が交わされ、地域からの要望に応じた事業進捗が求められていることが強調された。
また、ヤングケアラー支援についても重要視され、進捗状況や今後の手続きについて市民に寄り添った対応が求められた。市長の宮嶋謙氏も、ヤングケアラー問題の深刻さを認識し、周知活動の強化が必要であると答弁した。
最後に、空き家再生チームの取り組みが紹介され、地域の空き家問題が解決されることで、地域の活性化が期待されることが述べられた。地域との協力や、専門家の知識を生かした取り組みが強調され、持続的な地域発展に向けて有効な施策が進められていることを確認した。
会議は意見交換を行いながら進行し、市民生活に密接に関わる様々な施策の推進について議論が展開された。これらの議論は、今後のかすみがうら市の政策において市民の声を反映させたものとなるであろう。