令和5年9月7日、かすみがうら市議会において第3回定例会が開催され、一般質問が行われた。主要な議題には、下稲吉中学校第2体育館建設事業の進捗状況が含まれる。この事業は、生徒数に対する体育館の不足から始まったもので、総事業費は約16億5900万円に上る。
教育部長の坂本重男氏は、建設の経緯を説明し、工事が進行中であることを報告した。具体的には、防災機能を備えた体育館が設計されており、堅牢な建物が建てられることになる。既存の体育館が不足しているため、この新たな建設が非常に重要であると強調した。
これに対し、矢口龍人氏は、中学校の近隣で体育館が2か所も存在することに疑問を呈した。比較として、下稲吉中学校第2体育館の建設コストが他の学校と比べて異常に高いことが指摘された。彼は、国からの補助金が5%程度になること、一方で実際の負担は市民に重くのしかかることを訴え、納得のいく説明を求めた。
続いて、設楽健夫氏が豪雨に対する雨水対策についても質問した。彼は、6月の豪雨で確認された冠水状況とその改善策について具体的な検討を求めた。一方、公共施設の再編計画についても議論が進められ、地域の事情に応じた生活支援の強化が必要であるとされた。
佐藤文雄氏は、「子育てしやすいかすみがうら市」政策に関連して、学校給食無償化についても提起した。今年9月から11月の3ヶ月間における無償化の取り組みが評価されたが、さらなる継続的な取り組みが必要であると求めた。教育長の井坂庄衛氏も、この課題の重要性を認識していると回答した。