令和3年6月4日に開催されたかすみがうら市議会第2回定例会では、男女共同参画推進事業や消火栓ホースに関する盗難問題が議題として取り上げられた。
議員たちは、本市における男女共同参画推進の具体的な取り組みについて質疑を行い、櫻井繁行議員は、「平成30年度に策定した第3次男女共同参画計画に基づき様々な推進事業を行っているが具体的にはどのような取り組みか」と問いかけた。
市民部長の山内美則氏は、「現在44事業にわたる取り組みを行い、進捗状況調査を毎年度実施している。市民への啓発活動も行っている」と報告した。計画の進捗と市民意識の啓発が進んでいる一方で、意識の浸透には今後の課題が残る。
消火栓ホース格納箱内備品の盗難被害についても議論があり、櫻井議員は、「盗難被害の状況と今後の対策は」と質問した。消防長の片岡修氏は、令和2年の間に145の備品が盗難に遭ったことを明らかにした。市は、警察との連携を強化し、対策を講じていることを強調した。これらの被害は、消防活動に直接影響を及ぼすため、早急な対策が必要であるとの認識が一致した。
また、古橋智樹議員は、「一般会計が前年比25%増となっている中での市税収の現状についての憂慮」を述べ、今後の市の財政運営を心配した。市長の坪井透氏は、市民に必要な施策、例えば企業誘致や公共事業を通じた活性化に力を入れていく方針を示した。さらに、「行財政改革に努めつつ、市税収の安定化を図りたい」と言及した。市は、今後も地域活性化に向けた取り組みを進めることを約束した。
議会では、新型コロナウイルス対策としての市民へのワクチン接種状況も確認されており、執行部は引き続き市民の健康を守るため実行していく方針を示している。市は、これらの取り組みを通じて市民の安心・安全を確保し、地域の発展を図る必要性を強調した。
このように、議会は市政運営に対する市民の不安を解消すべく、具体的な施策に基づく議論を深めている。