令和4年かすみがうら市議会第3回定例会が開会した。
市長の所信表明では、「活力とあたたかさあふれる市政の実現」を目指す方針が示された。宮嶋 謙市長は、全ての世代が「このまちに生まれ育ち、学び、住み、働いて良かったと実感できる」環境づくりに取り組む姿勢を強調した。
重点政策として、まずは子育てや教育支援を挙げた。少子化が進む中、安心して出産できる体制の整備や、少人数教育の推進が重要であると述べた。次に生活利便性の向上を目指し、道路整備や交通網の充実が必要だと強調した。
また、行財政改革についても触れた。人口減少に対応するため、資源の有効活用や長期的な視野を持った政策が求められていると述べた。特に、自立した地域社会の構築を目指し、高齢化や過疎化対策に万全を期す考えが示された。コミュニティ施設の設置や見守り体制の強化は、地域住民の安心につながると考えられている。
農水産業の支援についても重要性を訴え、組織化や遊休農地の活用が必要だとした。最後に、市の連携強化についても言及し、地域を超えた発展の重要性が浮き彫りとなった。お互いに協力し合うことで、地域の活力を引き出すことが期待されている。
今回の定例会では、議案も多く上程されており、その審議も進められる。提案された議案は、情報通信技術を活用した行政の推進や、職員の育児休業に関する条例の改正、一般会計補正予算など多岐にわたる。
市議会は、これらの議論を通じて市民の声を代弁し、より良いかすみがうら市の実現へ邁進する意義がある。市民からの理解と協力を得ながら、市政を進める必要があると、市長は強調して終了した。