令和4年9月7日、三田市議会は第367回定例会を開催し、地域医療の将来についての重要な議論が展開された。
中でも、再編統合による新病院整備については、市長の森哲男氏が強調した。
病院の老朽化や医師不足を背景に、急性期医療の維持が最大の課題であると認識されており、今後の医療需要の増加を視野に入れ、適切な医療体制を構築する必要性を述べた。森市長は、「公立病院としての再生と地域医療の確保には、済生会兵庫県病院との統合が不可欠」とし、再編後の医療機能拡充へ向けた決意を示した。
「市民病院の再編は、地域の基幹病院を整備するための道筋」と述べる森市長は、具体的な進捗状況について、各地の「意見交換会」を通じてお知らせし、透明性のある運営を目指す姿勢を見せた。
また、三田駅前市街地再開発事業も賑やかな話題となった。
過去に再開発されたA・B・Dブロック地区によるにぎわいの創出に続き、Cブロック地区でも公共公益施設を整備する方針を示した。市長は、「市民や学生の多様な学びに資する機能を持たせ、多世代が交流する場を提供することが今後の目標」と説明し、市民の期待に応える意義を強調した。
一方で、子どもに対する新型コロナウイルス感染症対策も議題に上がった。
松下学校教育部長は、登校時マスクの着用について、環境省の指導を踏まえた適切な指導が求められており、熱中症のリスクを含めた配慮にも真摯に取り組むとした。また、幼児期においても、感染者が出た際の対処が園ごとに異なることが問題とされ、保護者からのさまざまな意見を受け乍らルールの制定の重要性を語った。
地域に根差した取り組みが必要とされる中、食品ロス削減無人販売機の設置案も、課題として取り上げられた。
森市長は、「斬新で素晴らしいアイデア」として前向きに検討する意向を示した。加えて、環境問題に対する取り組みを一層強化していくことが求められている。
さらには、森林の維持管理についても質問があり、松岡議員が提唱するように、地域の進展を促す施策が求められる場面が増えてきた。