令和6年3月5日、三田市議会第375回定例会において、重要な議題が討議された。
まず、市長の田村克也氏は、令和6年度当初予算案について説明し、子ども医療費の18歳までの無償化と中学校給食費の完全無償化の施策が今期は盛り込まれなかった理由について言及した。高騰する経費や財源不足により、いかに次年度施策として継続していくかが課題であると述べた。シティセールスの強化や公共施設マネジメントについても議論され、結果として財政の健全性を維持する必要性が強調された。
また、美藤和広議員は、田村市長に対し、彼の選挙公約を守り市民の期待に応えるべきだと訴え、特に医療費無償化の実現を求めた。美藤氏は、急激な少子高齢化が進む中で、この施策が極めて重要であると主張した。
さらに、医師の働き方改革や医療従事者の確保に向けて、多様な業務に対応できる体制づくりの必要性が議題に上った。林政徳議員は、地域における医療機関の連携強化を求め、さまざまな医療機関との対話が重要であると指摘した。一方で、三田市民病院の再編統合問題については、依然として市民の不安が払しょくされていないとの声が挙がり、これまでのプロセスの透明性と市民の意見を尊重する必要があるとも報告された。
公共施設の老朽化に伴い、適切なマネジメントが求められる中で、地域福祉の向上の視点も考慮された。地域公共交通の再構築についても、将来的な計画が討議され、市民と共に進める必要性が強調された。特に、地域内での交通の便を向上させるための政策が求められている。
この定例会では、様々な議題が議論されたが、一貫して市民が安心できる医療体制の構築と住みやすい環境作りが重要視されている。今後どのように市としての施策が展開されるのか、引き続き注目が集まっている。