令和5年第374回三田市議会定例会が12月11日に開催され、様々な議題が討議された。重要なテーマには市民病院の再編統合計画についての再考や、地域医療市民会議の成果が含まれている。特に、田村克也市長は「市民の命を守るためには再編統合が唯一の道である」とし、数回にわたる職員との意見交換を経て、この判断に至った。市長は「地域医療市民会議」において市民の意見を積極的に聞き、真摯に向き合ったと強調したが、その参加者数が889人と限られ、多くの市民の理解が得られているとは言えない状況にある。
また、医療再編問題では、市民が抱く期待や希望に応えるためには一体どのような情報提供が必要だったのかも問われた。市長は、迅速に医療機関との信頼関係を築きながら進めると述べ、透明性のある対話を続けていく方針を示した。
不登校対策についても熱心に議論がなされ、教育委員会は、今後の支援体制強化を約束した。学校内フリースクール設置の必要性や情報発信の重要性が再確認されたが、その進捗が気にかかるとの識者からの意見も出た。今後の取り組みも重要だが、コミュニティ・スクールを通じ、地域と家庭の連携強化を図る意義も強調された。
さらに、公共施設に附帯する駐車場の有料化の検討も市議会で話題に上った。有料化により駐車場の維持管理費用を賄う一方、公共交通との整合性や市民の利用状況を踏まえる必要があるとの見解が示された。