令和6年6月の三田市議会定例会が始まった。地方自治体としての責任を果たすため、様々な議題を扱う重要な会期である。
今回の定例会では、特に子ども・若者施策やハラスメント問題が焦点となっている。市長の田村克也氏は、ハラスメント根絶に向けた「三田市議会ハラスメント根絶検討委員会」を設立したと述べ、議員への徹底した注意喚起が求められている。
また、子ども・若者への施策についても力を入れており、田村市長は「こどもを核としたまちづくり」を訴求している。この施策の一環として、三田市では、地域の育成環境の充実を図るため、保育園の開園や公民連携による子育て支援に取り組む。また、タウンミーティングを通じて、地域住民の声を直接聞く姿勢を示しており、子ども・若者が安心して暮らせる地域づくりを目指す。
公共交通の維持も重要な課題として挙げられる。ドライバー不足や人口減少などが影響し、地域公共交通の確保が悩みの種である。市は最近、神姫バスと連携して、「公共交通の担い手確保に関する連携協定」を締結。地域住民や事業者が一丸となり、持続可能な交通環境を確保したい意向だ。
市の財政状況についても触れられた。田村市長は、補正予算案の中で、物価高騰を受けた市民への生活支援として、住民税非課税世帯への給付金を支給するための予算を計上。さらに、医療体制の整備として、三田市民病院の診療機能維持と経営改善に努め、安心して医療を受けられる地域を形成する考えを示した。
次回定例会は6月7日から再開され、議案に対する具体的な審議が行われる見通しである。今後の方針や市民への支援策について、議員一同の協力が鍵となる。