令和3年第361回三田市議会定例会が開会した。
開会に先立ち、議長の森本政直氏は市政への議員の努力に敬意を表し、感染症対策として、密の回避を呼びかけた。また、議場での水分補給が許可されることも報告された。
本定例会では、市長から提出された案件が17件あり、令和3年度三田市一般会計補正予算などが含まれている。会期は6月3日から6月24日までの22日間に決定された。これを承認されるとともに、日程の進行が行われた。
市長の森哲男氏は、先般の通勤手当に関する不適切行為に対して市民に謝罪を述べ、信頼回復のための取り組みを誓った。市長はまた、自身のワクチン接種について、市民に誤解を与えたことを謝罪し、必要な感染対策のために接種の必要性を強調した。
接種予約では、混雑を緩和するために、電話回線を増設したり、年齢ごとの受付日を設定するなどして改善を図ったと報告した。この計画により、今後の接種がよりスムーズに進むことが期待される。
さらに、ワクチンの余剰が出た場合には、特に高齢者や障害者への接種を優先するとした。また、今後64歳以下の市民への接種も進める計画があることが説明された。
他に、三田市が「ゼロカーボンシティ」への挑戦を進めることを明言し、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す意向を表明した。加えて、里山の保全を重視し、地域の魅力を活かしたまちづくりが進められることが確認された。
また、三田市民病院の改革に関する取り組みが報告され、将来的な医療需要を視野に入れた検討が進められることが強調された。これには地域の医療提供体制の検討が含まれる。
幼稚園や中学校の再編についても言及され、特に農村地域の幼稚園集約が検討されている。子育て支援として、高校生の入院医療費を無料にする制度拡充についても提案され、その対応が求められることが説明された。
最後に、会議は日程を終え、質疑応答の時間が持たれたが、発言者は現れなかった。議長は次回定例会の日程を告知し、散会となった。