令和4年6月10日に三田市で開催された第366回定例会では、市民病院の統廃合や新型コロナウイルス感染症対策など重要な議題が取り上げられた。
市民病院の統廃合について、木村雅人議員は医療提供体制の維持に向けた意見を強調した。「市民病院が神戸市に移転すれば、急性期医療を急遽受けられなくなる懸念がある」と訴えた。
反対する声は大きく、木村議員は市民784人による署名を手に基づき「市民の願いを無視した公表は不当ではないか」と述べ、市長に基本方針の白紙撤回を求めた。加えて、経営強化ガイドラインの改定を受け、「地域医療構想の見直しが必要」は国の意向と合致するという。
この他、三田市内のデジタル化についても議論が挙がった。美藤和広議員は「デジタル庁の発足にもっと迅速に対応すべきだ」と指摘し、新たな市民サービスの構築に向けた迅速なシステムの統一化を求めた。市長は「外部の専門家と共に整備を進めている」と答弁した。
福祉関連の質問も多く寄せられた。中田哲議員は「医療的ケアが必要な重度障害者の支援を強化せよ」と訴え、現状の生活介護事業不足を指摘した。「福祉では、人数の確保だけでなく、質も重要だ」と高校生以下時代からの育成が求められる。
最後に、放課後児童クラブの開所時間延長について、議論が行われた。奥毅吾子ども・未来部長は「保護者・児童のニーズに合った運営を目指し、今後の検討を続ける」との方針を示した。