令和3年9月の三田市議会では、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う自宅療養者への支援策や、特別な配慮が必要な児童・生徒への教育支援の充実についての議論が行われた。
初めに、自宅療養者の状況が報告された。北中福祉共生部新型コロナウイルス感染症対策医療・保健連携担当部長の述べるところによれば、現在市内で自宅療養している方はスペースの関係で二十数名と見込まれる。特に基礎疾患を持つ方や高リスクの方に対しては、適切な対応策が検討されている。
さらに、独居や同居家族が全員陽性となった場合の支援として、食料や生活必需品の迅速な提供が必須であることが強調された。この点に関して、副市長は今後の感染者数に応じて自宅療養者に対する支援策を検討すると応じた。
次に、特別な配慮が必要な児童・生徒への支援が取り上げられた。教育長は、特別支援教育においては、スクールソーシャルワーカーの適切な配置がカギであるとの考えを示した。現在、週1回の非常勤での配置に留まっている状況から、常勤化を進めていく必要性を指摘された。
また、特別支援アシスタントの活用に関しては、アシスタントの柔軟な勤務体系や採用についての取り組みにも言及され、教育委員会はさらに的確な人材確保を目指す意向を表明した。特に、担当評価の重視や育成に努めることが求められた。
最後に、福祉避難所における非常用電源の設置や災害時の備えについても議論された。市長は、特に人工呼吸器を使用している人々への補助制度の整備を急ぐとし、早急に具体的な対応策を確立したい意向を示した。また、福祉避難所の運営訓練の必要性に関しても言及され、今後の課題としてその重要性が再確認された。
全体を通して、議員たちの質問は新型コロナ禍における市民福祉の維持及び、教育の質の向上に重点が置かれたことが印象深い。このような状況の中で、三田市では市民が安心して生活できるよう、今後も様々な施策を進めていく必要があるだろう。