令和3年12月の三田市議会において、新型コロナウイルスワクチン接種や教育格差など重要な項目について市長は詳細な説明を行った。
市内の新規感染者数が減少する中、ワクチン接種の3回目が来年2月から開始される予定だ。市長は「接種券を配布し、予約方法を見直す」と述べ、集団接種の実施に向けて準備が整えられていると強調した。また、接種対象者が安心して接種できる環境を整えるために「おまかせ予約」の導入や個別接種の協力医療機関の確保に努める方針が示された。
さらに市民病院の再編統合に関する意見交換会が年明けに開催される。「ケアに必要な医療サービスを基盤として、迅速な情報提供や適切な体制を持って市民の不安を軽減する」ことが求められ、市長は必要な情報を提供すると約束した。
教育分野では、家庭の経済状況に影響を受けた教育格差についても言及された。教育委員会は「全ての子どもが平等に学べる環境を作るべく努めている」と答えつつ、具体的には、学用品費の助成や生活困窮者に対する支援を強化する方針を示した。
また、山林の整備について、現在の課題を指摘しつつ市の対応策として、「ナラ枯れ被害対策」、「森林環境税」を使い持続可能な森林管理の計画に努めていると説明した。市長は特に森林の重要性を認識しており、地域資源としての活用を今後も進めるとの意向を表明した。
教員の業務負担についても関心が寄せられた。文部科学省の調査結果が紹介され、教員の長時間勤務は深刻な問題であるとの認識が示された。行政からの支援として情報管理システムや一般所見の効率的な取り扱いが求められ、関係者との協議を行うとしている。教職員の負担を減らし、質の高い教育が確保される環境を整えるため、引き続き努力していく姿勢が訴えられた。
議会では市民の声を幅広く反映させる重要性も再度確認された。市長は「市民参与を重視し、透明性の高い意思決定を行っていくと強調した。