令和4年6月三田市議会定例会(第366回)が開会し、主要な議題として市長提案の補正予算が審議された。新型コロナウイルス対策として、多くの市民への支援が重要視されている。
市長の森哲男氏は、議会において補正予算案の説明を行い、昨年度の決算見込みについても報告した。その中で、令和3年度の決算見込みでは、市税や地方交付税が前年度より増加する見込みだとし、コロナ対策に伴う給付金支出が大きかったことを挙げた。
新型コロナウイルスの感染状況に関し、現在の感染者数は1日平均15人であり、先月のピークに比べ減少傾向にあるものの、依然緊張を要する状況であると指摘した。森市長は、接種券の送付や4回目ワクチン接種の実施についての計画も明らかにし、重症化予防への取り組みを強調した。
また、ウクライナの軍事侵攻による避難民への対応についても言及した。県が設置した支援プラットフォームを活用することで、三田市としても避難民支援を行っていく考えを示した。これにより、避難者に安心できる生活環境を提供することを目指す。
日程第4の議案については、15件が提案され、市民生活を支えるための補正予算案が中心となった。特に、住民税非課税世帯へ10万円を支給する事業は、大きな支援内容である。補正予算に関する質疑では、議員から具体的な追加支出対象についての質問はなかった。
さらに、議案第40号では増額補正の内容として、食料品支給事業や公共施設の電気料金高騰対応など、総額7億2540万円が全体補正の枠内で見直された。森市長は「市民の健康と生活を守ることが責務」と述べ、議会に理解と支援を求めた。
この会議は新型コロナウイルスの影響の中行われ、議員の協力が求められる運営方法となっている。今後の審議に向けて、議会の透明性や情報共有が重要視されることは言うまでもない。さらに、補正予算や議案についての決議は慎重な審議のもとに進められることが望まれている。