令和４年３月29日、三田市議会は第365回定例会を開催し、重要な議案の採決が行われた。本定例会では令和４年度の予算案や第５次三田市総合計画など、多岐に渡る議案が一括で審議された。
まず、令和４年度三田市一般会計予算案は原案通り可決され、市税の増収を見込んだ上で、418億円に及ぶ予算が承認された。これにより新型コロナウイルス対策を始め、子育て支援やゼロカーボンシティ推進など、幅広い施策が実施される見込みである。予算決算常任委員会委員長を務める森本政直議員は、増収が期待される中で、特に医療対策に対する支出が重要であることを強調した。
次に、令和４年度三田市国民健康保険事業特別会計予算案も可決された。今北義明議員は、今年度の保険税率改定に際し、被保険者への影響に配慮しつつ、基金を取り崩して急激な税負担増加を抑える努力がされていると話す。これにより市民生活の安定を図ることが重視されている。
また、第５次三田市総合計画に関しては、福田秀章議員がその重要性を強調した。計画は市民の意見を取り入れながら、持続可能なまちづくりを進めるものであり、次世代に向けた多様性と調和の実現を目指す。計画には教育振興も含まれており、地域とともに存在する学校づくりが進められることが期待される。
さらに、一般職の職員の給与に関する条例の改正案についても触れられました。人事院勧告に基づく給与の引き下げが提案され、反対意見も出たが、多数決で可決された。特に医療職などでは、働きかけが必要との見解も示された。
これら一連の議案の審議を通じて、三田市議会では新型コロナウイルスによる影響下でも、市民の生活を守るための予算執行が求められている。市長の森哲男氏は、今後も市民と共に歩んでいく姿勢を表明した。今後の予算執行が市民生活にどのように反映されるのか注目が集まる。