令和6年6月10日、三田市議会において、放課後児童クラブの運営や災害時の支援体制に関する重要な議論が行われた。
特に、災害対策については、今北義明市議が、能登半島地震を例に挙げ、避難所運営の課題を指摘した。大西雅子議員は、避難所でのトイレの問題について取り上げ、清掃や衛生環境の維持が確保されていないと指摘した。その上で、今後のトイレ対策についてガイドラインの策定が必要であるとの見解を示した。
また、災害ボランティアセンター設置についての議論も行われた。ボランティア活動の重要性を認識し、今後の方針として、早急な設置が期待される。
子育て支援の観点では、放課後児童クラブにいる指導員の働き方改革が重要な課題とされ、指導員確保や待遇改善についても議論された。長期休暇中の預かり支援の充実については、喜多充宏教育部長が、例えば認定こども園との連携を検討すると述べた。
さらに、産後ケア事業の利用促進についても言及があり、市民への案内がわかりやすくなるよう直ちに改善していく方針が示された。こうした取り組みが、特に母親たちにとって支えとなることが期待される。
市民病院の再編統合については、現状の医療体制の維持、かかりつけ医の閉院などへの対応が指摘された。市民病院事務局長の井上浩行氏は、300床の病床数に戻すための取り組みは続けられており、職員確保の進捗も報告された。
花火大会の実施については、昨年の予算で必要額を確保、検討が続けられたが、交通問題や周辺住環境への影響を考慮し、見送られた。地域の声を受けて、来年以降の実施も視野に入れた方向性が求められている。
最後に、厚地弘行議員が求めたフラワータウン再生におけるさらなる努めが強調され、地域の状況に応じた施策の最適化が市の今後の課題として取り上げられた。このように、議会を通じて市民の意見を反映し、持続可能なまちづくりへの取り組みが進められることが期待されている。