令和2年第359回三田市議会定例会において、様々な議題が取り上げられた。
議会では、新型コロナウイルス感染症対策が重要なテーマとして浮上した。市長の森哲男氏は、ワクチンの供給が可能となった場合に向けた接種体制の整備を進める方針を示した。現在、接種に関する準備が進められており、各ステークホルダーとの連携が強化されている。
中田哲議員は、農業の担い手不足解消に向けた取り組みの必要性を指摘。一方、地域創生部長の西田和明氏は、新規就農者への支援が有効であると報告した。認定新規就農者の数は、令和元年度末で85名に達している。このことは、農業の未来を支える成果として位置づけられ、地域活性化にもつながるとされている。
また、視力検査の精度向上に向けた取り組みについて、松岡信生議員は、屈折検査機器の導入を提案した。現在、簡易的な自宅検査が主流だが、精度の高い検査機器の導入を検討する動きがある。これにより、早期発見が期待されている。
文化・教育の振興に関しても議論がなされた。井上昭吾議員は、三田市立の中高一貫校の設置を提案し、地域の教育機関の資源を最大限に活用することが求められた。市長は、今後の取り組みを前向きに検討する意向を示し、市民の意見を大切にしながら進める必要性を強調した。
この議会で示された農業、生涯学習、医療などの施策は、地域全体の活性化を目指す三田市の今後の方向性に寄与することが期待されている。市民のニーズに応える施策を柔軟に展開し、未来の三田市を築いていくことが求められている。