令和４年６月の三田市議会定例会は、様々な重要な議題を取り上げた。
特に、一般質問においては、太陽光発電施設による災害予防や市民病院の再編統合が主な焦点となった。
まず、厚地弘行議員は、太陽光発電施設が引き起こす可能性のある災害への影響について質問した。彼は、昨年の静岡県熱海市の豪雨災害を引き合いに出し、太陽光パネルの設置に伴い、森林伐採が進み、土砂流出のリスクが高まることを懸念した。加えて、兵庫県が実施する防災上の総点検の結果に基づき、市の対応を問うた。市の久高輝之まちの再生部長は、自己点検を経て、防災基準に適合したと報告し、必要に応じて市民からの情報提供による点検も行う考えを述べた。
次に、厚地議員は、三田市の第３次地域福祉計画について質問した。彼は、全ての市民が安心して生活できる地域の実現を目指すこの計画の進捗状況と課題について細かく尋ねた。高見智也副市長は、地区別計画の策定状況やボランティアの取り組みを紹介し、多くの市民が福祉活動に参加している現状を伝えた。
さらには、厚地議員は市民病院の再編統合案についても質問した。森哲男市長は、医療機能を持続的に提供するための統合の必要性を強調し、統合後の新病院では、急性期医療の充実を目指すと述べた。また、この統合により、地域医療を支えるための基盤が整備され、交通アクセスや医療スタッフの確保についても検討することを明言し、多くの市民の理解が得られるよう努める意向を示した。
全体として、議会では市民が直面する課題に対して、具体的な施策と対応が必要であることが強調された。これにより市民サービスの向上が期待されると同時に、地域の福祉の充実が求められ続けている情勢が浮き彫りになった。この定例会を通して、三田市の未来に向けた様々な取り組みの重要性が再確認された。特に、地域住民の生活を支える取り組みや、災害に備えた体制の強化について、引き続き注視していく必要がある。