令和5年6月15日、三田市議会定例会が害され、重要な議題が議論された。今回の定例会では、特に子育て支援策、災害対策、心理教育の充実が主に取り上げられた。各議員からの質問を通じて、市の抱えている課題と今後の対策について詳しく話された。
中でも、12番の大西 雅子議員は子育て支援対策について質問を行った。日本全体で出生率が低下する中、三田市の合計特殊出生率は1.12と特に低い。大西議員は、現在市が行っている妊娠、出産から育児にかけての支援について尋ね、その具体的な改善策を求めた。市長の森 哲男氏は、全国的な傾向と三田市の状況を踏まえ、市の施策には幅広い支援が必要と強調し、国の動きに即応した歳入拡充策の検討が進められていると回答した。
次に、福田 佳則議員が地域の医療体制について質問し、市民病院の再編統合に関する懸念を示した。現在進められている新病院の建設によって病床数が400床に減少する見込みであるが、十分な医療が提供できるのかという不安の声が挙がった。それに対し、森市長は急性期医療の充実を図るための取り組みを強調し、医療資源の集約化が今後の医療機能の向上に繋がるとの見解を示した。
また、地域の防災体制の強化も大きな課題であるとのことで、福田議員からは防災におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が呼びかけられた。地域における情報発信や災害時の対応にデジタル技術の活用が期待されており、今後ないがしろにすることはできないとの考えが示された。これを受けて、濱田 副市長は、災害時のスムーズな情報伝達のためのシステム導入について回答した。
その他、心理教育の方向性についても言及され、子どもたちが安心して成長できるよう、地域社会全体での取り組みが求められている。教育長の鹿嶽 昌功氏は、意義のある支援が必要であるとの認識を示し、今後の心理教育の強化を約束した。
今回の定例会は、子育て支援、地域医療、災害対策をテーマに多様な意見が交わされ、三田市の未来を見据えた重要な場であった。市民のニーズに応える施策推進が今後一層求められることが再確認された。