令和3年第360回三田市議会定例会が開催され、これからのまちづくりや財政基盤についてが議論された。市長の森哲男氏は、「新しいまちづくりを共に創ることが市民の期待に応える鍵である」と述べ、地域活性化の重要性を強調した。
小山裕久議員は、「日本一住みやすいまち三田」をテーマに、治安や教育環境の改善が市のイメージに与えた影響について質問した。投票率上昇や若者の関心が高まる中、若者世代の意見を政策に反映させていくことが求められている。
また将来のマチづくりに向けて、財政状況についても話題に上った。少子高齢化に伴う人口減少は、税収減少にも直結している。入江副市長は、今後の歳出増加や公共施設の管理にかかるコストを試算し、適切な収支見通しをもとに投資戦略を策定する必要があると述べた。
教育問題については、鹿嶽教育長が教育のICT化や個別最適な学びの実現を説明した。特に、「全ての子どもに学ぶ機会を保障するために個別最適な学びが重要である」と強調し、タブレット端末を用いた各学校での学びの進化を期待した。
給食の質や食材についても関心が集まり、三田市が地元産の食材を使い食育に取り組む重要性が指摘された。特に、給食費の高騰が保護者への負担を増加させる中、透明性を持って運営を見直す必要性があり、その影響を慎重に考慮することが求められている。