令和3年12月14日に開催された三田市議会定例会では、市の文化芸術の育成や歴史資料の展示方法についての議論が行われた。
今回の議会では、森市長が文化芸術に寄せる強い思いを語るとともに、新型コロナウイルスの影響で活動に制約があった市民芸術への支援が重要であると述べた。市長は、阪神・淡路大震災の時代に音楽や美術が果たした役割を引き合いに出し、文化芸術が人々の心を豊かにするものであると認識を示した。
議会では、三田市が収蔵している歴史資料の展示についても議論され、常設展示施設の必要性が指摘された。文化活動の振興には、歴史文化遺産の常設展示が重要との意見が相次ぎ、行政としてもその方向を検討していきたいという姿勢が示された。歴史資料の保護と市民への展示方法の改善は、今後の優先課題として理解されている。
また、三田青磁の技術伝承が話題に上った。伊藤瑞宝氏による技術継承の取り組みは評価されたが、新たな後継者の育成が急務であることも共有された。市長は、青磁の技術継承を通じて地域の文化を発展させる考えを強調し、市内外への発信を図る必要があるとした。
加えて、肥後議員の「地域医療の窓口機能の拡大」についての質問に対し、福祉共生部長は市内の主治医が急に閉院した際の対応について言及。地域医療の連携強化が求められ、相談窓口の設置や医療機関情報の周知が市民の不安解消に寄与するとの見解が示された。
身体障害者用停車スペースの必要性についても強調され、商業施設における配置の重要性が指摘。行政の積極的な関与が求められる場面も多く、地域住民が安心して生活できる環境を整え、特に高齢者や障害者に配慮した施策が今後進められる意義が確認された。