令和2年12月三田市議会定例会が開会され、議案審議が開始されることになった。
この定例会では、市長から新型コロナウイルス感染症に関する緊急提案が行われ、その状況に対する議会の理解を呼び掛けた。市長の森哲男氏は、"新規感染者数の急増が見られる中、市民の命を守る取り組みが必要である"と強調した。感染防止策として、公共施設における消毒費用の増額が挙げられ、その一環として約一億円の補正予算が提案された。
また、今回の定例会では、議案第84号から議案第94号に関連する補正予算についても議論がなされた。特に、学校図書管理システムの非接触型への更新や、急速なICT化への対応が求められた。この提案には、大型提示装置の追加整備費も含まれており、教育環境の整備費として3067万円が計上される見込みである。
市長は更に、コンセプトの異なる新たな事業として「さんだ里山スマートシティ」を提案した。リモートワークの拠点設置や、デジタル技術の導入によって、住みやすい地域創出を目指す意向を示した。リモートワーク専用ブースを市民センターに設置し、地域活動の円滑化を図るとする。また、この状況下において市が扱う情報発信についても、透明性を確保し、住民に必要な情報を提供する旨の方針も示された。
さらに、今後の移住支援策として「Sanda住まいる」の開設が発表され、新しい生活を始める人々に情報提供する体制を整える計画が伝えられた。また、大きな取り組みとして地場産レストランの整備が予定されており、地域の食材や農産物を活用し、交流人口の拡大を図る狙いがある。