令和元年6月3日、三田市議会で定例会が開会された。
今回の定例会には、市長から令和元年度三田市一般会計補正予算をはじめ、18件の案件が提出されている。
議長の厚地 弘行氏は、まず会議録署名議員の指名を行い、佐々木智文議員と多宮健二議員に任命した。
次に、会期の決定が議題に上がり、今定例会の会期を本日から6月25日までの22日間とすることが全会一致で決定された。
その後の諸般の報告では、長谷川 美樹議員が議員を辞職した旨の報告があった。
さらに、地方自治法に基づく損害賠償の件が報告され、市長の森 哲男氏は市民病院における検査画像の見落としの過失に関し、賠償を行う旨を述べた。
市長は「ご遺族には心よりお詫び申し上げる」とし、再発防止に向けた医療体制の強化にも触れた。
この他にも、教育現場に向けた通学路の安全点検や、地域の交通網形成計画についても言及した。具体的には、神戸電鉄公園都市線からの路線バス導入計画が進行中であることを強調。これにより、高齢者や障害者に優しい交通ネットワーク形成を目指し、持続可能なまちづくりを継続的に進める考えを示した。
森市長は、オリンピック聖火リレーが三田市に来ることにも言及し、地域振興の観点から喜びの声を上げた。
また、障害者の人権尊重についても触れ、「障害者の活動機会を増やし、地域社会全体での共生を図る必要がある」と話し、具体的な施策を「三田モデル」として進める方針を明らかにした。
これらの内容を踏まえ、議案第1号から第15号までが一括で議題とされ、市長からの説明が行われた。質疑は無く、議案は今後、それぞれの常任委員会に付託されることとなった。
閉会にあたり、議長は次回の会議日程についても言及し、6月18日の再開を告知し、散会となった。